日本初の国産ジェット機 富士T-1 初鷹 HATSUTAKA

見学日のお知らせ

                 

2023年の見学は終了しました。たくさんのご参加ありがとうございました。
2024年の見学は、4月を予定しております。日程が決定し次第、ご案内させていただきます。
T-1ジェット機と資料館は、見学日のみの公開となります。予めご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

さきたまガーデン インフォメーション

さきたまガーデンは、埼玉県名発祥の地であり、古墳の群集地である行田市にあります。緑と自然に囲まれた約6,000坪の広大な敷地に「ガーデンハウス」、総合サービスセンター機能の「PDIセンター」「パーツセンター」「BPセンター」の各施設を備えた埼玉スバルが提案する総合拠点です。平成16年7月に新しいシンボルとして「富士T-1ジェット機」が展示され、皆様に航空機の歴史や技術などお伝えしています。

※ご不明な点は、「Information」よりメールにてお問合せください。
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お手数ですが、再度アドレスを変更いただき送信をお願い致します。

埼玉スバルさきたまガーデン

住  所:行田市佐間1626

  • ◆国道17号箕田橋交差点から 約5km (車で約10分)
  • ◆武蔵用水路沿い
  • ◆さきたま古墳公園すぐそば

当社指定日にT-1ジェット機の一般公開を致します。平成15年まで実際に飛行していた日本初の国産ジェット機"T-1"や航空機のエンジン、その他様々な資料を展示しています。飛行機や自動車にご興味をお持ちの方はぜひお越しください。ご不明な点は、下記までお問合せください。

富士T-1の歴史

昭和20年(1945年)の終戦後、日本の航空機業界は航空機の開発・生産ができない7年間の空白期間がありました。やがて航空再開への道を徐々に取り戻し、航空自衛隊の発足とともにジェットパイロットの育成が計画されました。昭和31年1月(1956年)に防衛庁が富士重工・新三菱重工・川崎航空機・新明和工業の4社に対して国産ジェット機の生産を依頼し、同年3月に富士重工・川崎航空機・新明和工業の3社が基本設計書を提出、同年7月唯一「後退翼」付の提案をした富士重工が正式に受諾されました。

1年7ヶ月という短い期間の中で、「納期を死守せよ」を合言葉に昼夜を問わず作業が行われましたが、尾翼や後部胴体の製造が間に合わないと判断して、新三菱重工や川崎重工に協力依頼をし、重工各社一丸となり開発製造が行われました。
しかし、富士重工製国産ジェットエンジンの開発が間に合わず、英ブリストル社製のジェットエンジンを搭載して、昭和33年(1958年)1月19日宇都宮飛行場において、午前11時、パイロットの高岡迪氏により、T-1Aジェット機はわずか300mの滑走で離陸し、約30分のテスト飛行に成功しました。富士重工製ジェットエンジン(JO-1の発展型であるIHI製J3)を搭載したT-1Bジェット機は、昭和35年(1960年)5月17日に同じく宇都宮飛行場で、吉沢飛行課長により初飛行に成功しました。

こうして発注からわずかな期間で国産初のジェット機が完成しました。富士重工を中心とした重工各社の航空技術を結集し、開発された本格的なジェット機の誕生は、日本航空機業界の念願が叶った瞬間でした。その後、T-1ジェット機は航空自衛隊の各基地に配備され、40数年の長きに渡り33,000名以上のジェットパイロットを育成して参りました。

そして平成18年(2006年)3月多くの航空ファンが見守るなかラストフライトをおこない、全ての飛行任務が終了しました。

尚、昭和20年8月8日に富士重工の前身である中島飛行機が開発製造した日本初のジェット機 橘花(きっか)が約12分のテスト飛行に成功しましたが、終戦により全てを剥奪されました。

日本初のジェット機 橘花(きっか)

昭和18年(1943年)ごろから、航空機用ピストンエンジンの開発は性能的な限界が見えてきました。当時の日本は、燃料となるガソリンが不足してきており、質の悪い燃料でも高性能が可能なジェットエンジンの開発が急務でした。激しい戦火の中、日本で唯一完成したジェット機が橘花です。ジェットエンジンは空技廠の種子島時休大佐が研究開発し、機体は中島飛行機の松村健一技師を中心に最優先で開発しました。また、同盟国のドイツからわずかな資料が届き、試作機の完成が待たれました。終戦間際の昭和20年8月7日(1945年)、木更津飛行場においてテスト飛行に成功しました。そして間もなく終戦を迎え、生産された橘花は全て破壊されました。当時ジェットエンジンが完成した国はドイツ・イギリス・日本の3カ国だけで、日本の航空機技術の高さを証明するものとなりました。尚、T-1ジェット機の初飛行を行ったパイロットは、偶然にも橘花をテスト飛行した高岡迪氏でした。

日本初の国産ジェット機 富士T-1 初鷹 870号機)

昭和38年(1963年)に富士重工 宇都宮製作所でT-1Bジェット機の最終号機として製造されました。同年7月に福岡県にある航空自衛隊 芦屋基地の第13飛行教育団に配属されます。ここでは、平成12年1月までの約37年間にわたり、ジェットパイロットを養成するための飛行教育訓練に使用されました。
その後、平成12年7月から静岡県にある航空自衛隊 浜松基地の第1術科学校所属となり、愛知県にある航空自衛隊 小牧基地の第5術科学校の航空管制官の教育支援機として飛行任務を遂行しました。
そして、平成15年9月17日(2003年)、約6,000時間を超える規定の飛行時間を達成し、飛行任務を終えました。約41年にわたって数多くのジェットパイロットや管制官を育てた870号機は、現在、埼玉県の行田市にある「さきたまガーデン」の展示機となりました。

【総飛行時間】6478.9時間

期間 場所 用途
昭和38年
(1963年)
- 栃木県 富士重工 宇都宮製作所で最終号機として製造される
5月 栃木県 5月23日ラインオフ
7月 福岡県 航空自衛隊 芦屋基地の第13飛行教育団に配属され、ジェットパイロットを育成するための飛行教育訓練機として使用される(基本操縦課程)
平成4年
(1992年)
10月 栃木県 富士重工 宇都宮製作所で定期修理を行う
平成5年
(1993年)
3月
3月 福岡県 航空自衛隊 芦屋基地で基本操縦課程の任務にあたる
平成7年
(1995年)
10月 栃木県 富士重工 宇都宮製作所で定期修理を行う
平成8年
(1996年)
3月
3月 福岡県 航空自衛隊 芦屋基地で基本操縦課程の任務にあたる
平成12年
(1996年)
1月 栃木県 富士重工 宇都宮製作所で定期修理を行う
7月
7月 静岡県 航空自衛隊 浜松基地の第1術科学校に配属される
航空自衛隊 小牧基地の第5術科学校にて航空管制官の教育支援機として使用される
平成15年
(2003年)
9月 静岡県 規定の飛行時間を達成し、飛行任務を終える
平成16年
(2004年)
7月 埼玉県 埼玉スバル さきたまガーデンの展示機となる
 (航空機の技術や歴史を伝えています)
9月 「T-1ジェット機 初鷹」展示記念式典を行う
10月 見学会を開始する

展示スケジュール

組立・設置機関 : 平成16年7月22日より30日(9日間)

日付 作業内容
7月21日(水)
■航空自衛隊 浜松基地において機体の積み込み作業後、同基地を出発
機体前部、機体後部、主翼、水平尾翼、垂直尾翼に分解後、10トントラック5台に積載され埼玉スバル さきたまガーデンに出発

吊り上げられる機体前部

トラックに積まれた機体後部

主翼の積み込み作業

トラックに積まれた主翼

水平尾翼の積み込み作業

出発前のトラック

日付 作業内容
7月22日(火)
■組立・設置をされる浜松基地 自衛隊隊員の方々がさきたまガーデンに到着
■トラックから機体の積み下ろし作業を行う
7月23日(金)
■主翼、タイヤ取り付け作業
機体前部に主翼の取り付け、主翼にタイヤを取り付ける
7月24日(土)
■水平尾翼、垂直尾翼の取り付け作業
機体後部に水平尾翼、機体後部に垂直尾翼を取り付ける
7月25日(日)
■水平尾翼、垂直尾翼の取り付け作業
機体後部に水平尾翼、機体後部に垂直尾翼を取り付ける
7月27日(火)
■機体洗浄、機体塗装作業
組立終了後の機体の補修、部分塗装作業を行う
7月28日(水)
■機体吊り上げ、設置作業
組立場所から設置場所まで、50トンクレーン車で機体を吊り上げ、設置場所の固定金具に取り付けを行う
7月30日(金)
■機体の最終確認を行い展示か終了
展示完了後に組立器材をトラックに搬入し、全作業工程が終了する
■組立・設置をされた浜松基地 自衛隊隊員の方々が基地へ帰隊
<組立、設置をされた航空自衛隊隊員の方々>
1等空尉 小山内 寛敏 殿 1等空曹 竹井 利博 殿 3等空曹 田中 道 殿 3等空曹 長田 輝男 殿    3等空曹 蘆塚 祐二 殿 3等空曹 狩川 正秋 殿  3等空曹 甲斐 圭一郎 殿 空士長  佐藤 雅茂 殿

※階級は設置当時の階級となります。

       

ギャラリー

初号機など

#870

編隊飛行

記念塗装

リンク

古典 航空機 電脳 博物館(Classic Airplane Museum)
第二次大戦以前のクラシックプレーンを小池繁夫氏の描く精細で素晴しいイラストとショートストーリーで紹介します。
さきたまガーデンT-1ジェット機(埼玉スバルイベントレポート)
埼玉スバルイベントレポート内にあるT-1ジェット機の紹介。
※展示は入れ替えがありますので、ご紹介しているものと異なる場合があります。
スバル情報誌「カートピア」に掲載(埼玉スバルイベントレポート)
埼玉スバルイベントレポート内にある「カートピア」撮影の様子。
スバル発売50周年を記念した号にスバル360とT-1が表紙を飾りました。
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